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特別展「日本国宝展」(大阪市立美術館)開幕レポート。135件の国宝でたどる日本美術の系譜【2/4ページ】

 続く第2章「いにしえ文化きらきらし」では、縄文から弥生時代にかけての日本古代の造形文化に焦点を当てる。弥生時代における日本と中国との関係を象徴する最小の国宝である《金印「漢委奴國王」》(福岡市博物館蔵、4月26日~5月7日)や、豊穣の女神像として知られ、完璧なかたちで現存する極めて希少な土偶である《土偶(縄文のビーナス)》(茅野市尖石縄文考古館保管、5月20日~6月8日)など、古代の精神性と美的感覚の原点を示す品々が展示されている。

「いにしえ文化きらきらし」の展示風景より、《金印「漢委奴國王」》(弥生時代/1世紀、福岡市博物館)
「いにしえ文化きらきらし」の展示風景より、左から深鉢形土器「火焔型土器」と「王冠型土器」(縄文時代中期/約5400~4500年前、新潟・十日町市(十日町市博物館保管))

 第3章「祈りのかたち」では、神仏習合の歴史に根ざした祈りの美を取り上げる。《孔雀明王像》(東京国立博物館蔵、4月26日~5月18日)は、平安後期の仏画の到達点を示すもので、華やかな彩色と截金技法が際立つ。さらに、日本最古にして最高傑作とされる肖像彫刻《鑑真和上坐像》(奈良・唐招提寺蔵、5月13日~25日)も特別に公開され、信仰の力と芸術の精髄を体感できる展示空間が広がる。

「祈りのかたち」の展示風景より、中央は《孔雀明王像》(平安時代/12世紀、東京国立博物館)
「祈りのかたち」(第3会場)の展示風景より、《普賢菩薩騎象像》(平安時代/12世紀、東京・大倉集古館)

編集部

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