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「酒呑童子ビギンズ」(サントリー美術館)開幕レポート。重要文化財《酒伝童子絵巻》(サントリー本)を大公開【2/4ページ】

 会場は全3章構成。まず第1章では、今回のメインである狩野元信筆《酒伝童子絵巻》(サントリー本)がお披露目されている。

 そもそも酒呑童子の住処は、物語によって丹波国大江山(京都)もしくは近江国伊吹山(滋賀)と言われており、サントリー本は伊吹山系の最古の絵巻となる。小田原・北条氏綱の依頼から、狩野派の祖・狩野元信によって描かれたこの絵巻は、同派を代表する画題のひとつでありながら、江戸時代以降は様々な流派によって描かれ、「図様のはじまり」とも言える作品となった。

展示風景より、狩野元信《酒伝童子絵巻 上巻》(一部、1522)。修復前は様々な箇所にひどい縦折れが入っていた
展示風景より、狩野元信《酒伝童子絵巻 上巻》(一部、1522)。元信による、「唐絵」と「大和絵」の画風を交えて描く「和漢融合」の技法が存分に発揮されている
展示風景より、狩野元信《酒伝童子絵巻 上巻》(一部、1522)。一巻35メートルの長さを誇る絵巻を展示室で一挙公開している。
※許可を得て撮影しています。

 また、サントリー本で描かれた図様は、能の世界にも展開されてきた。会場では、その演出にも影響した可能性に注目しながら、能の謡本や上演のダイジェスト映像「能 観世流『大江山』替之型」もあわせて紹介されている。

展示風景より

編集部

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