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「時をかける名刀」(徳川美術館)開幕レポート。前期展は《本作長義》《山姥切国広》の同時公開も【3/5ページ】

 このような多種多様な刀装を支えてきた職人集団のなかでも、とくに注目されるのが幕府お抱えの金工師として活躍した「後藤家」だ。室町時代から足利将軍家に仕えた同家は、その後江戸幕府に仕えながらも各地で分家を立てて活動の幅を広げていった。ここでは、後藤家による作である「御家彫(おいえぼり)」と、それ以外の「町彫(まちぼり)」の優品をそれぞれ紹介している。

「第一部 刀装」展示風景より、後藤祐乗《獅子図三所物 銘 紋祐乗 光美》
「第一部 刀装」展示風景より、「町彫」による刀装

 ほかにも、明治時代初期の尾張家14代当主・徳川慶勝が所持していた様々な拵もあわせて展示。慶勝がどのように装具をカスタマイズし、使用していたのか。そして、これらの道具がどのように管理されてきたのかといった側面にも注目したい。

「第一部 刀装」展示風景より、手前は《名物 一庵正宗》付属品
「第一部 刀装」展示風景より、《名物 大左文字》付属品

編集部

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2025.05.23 - 07.05
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京都