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「時をかける名刀」(徳川美術館)開幕レポート。前期展は《本作長義》《山姥切国広》の同時公開も【4/5ページ】

本館展示室には名刀がずらり

 第二部は、徳川美術館の本館展示室にて「刀剣」をメインに展示。ここでは、4つの視点から尾張家にまつわる刀剣を紹介している。

「第二部 刀剣」展示風景より。国の登録有形文化財である本館建築にも注目
「第二部 刀剣」展示風景より、長船長光《太刀 銘 長光 名物 津田遠江守長光》 国宝
「第二部 刀剣」展示風景より、粟田口吉光作・初代越前康継再刃《脇指 銘 吉光 名物 鯰尾藤四郎》

 前期展のうち、とくに注目されるのは徳川美術館と足利市が合同で企画した《本作長義》と《山姥切国広》の同時公開だろう。この2振といえば、本歌である本作長義と写しである山姥切国広の双方が現存し、ともに重要文化財に指定されている唯一の事例であるが、これまで並べて公開される機会はほとんどなかったという。「伯仲燦然」と銘打ち、この2振を比較しながら鑑賞できるのは名古屋史上初。昨今の刀剣ブームを牽引してきた「刀剣乱舞ONLINE」のストーリーも相まって、刀剣ファンには嬉しい機会となるだろう。

「第二部 刀剣」展示風景より、長船長義《刀 銘 本作長義》 重要文化財

編集部

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