体験的な巨⼤作品やワークショップ開発を市民とともにつくる美術家・奥中章人。これまでも「Study : 大阪関西国際芸術祭」などで展開してきた、輝くフィルムで覆われた繭状の作品《Cocooner》を会場に設置。内部には人が入ることができ、空気が入った柔らかなクッションによって来場者を包み込むような空間となっている。


抽象絵画を制作する中島麦は、カフェやアパレルの入る「ウォータープラザマーケットプレイス西」の壁面に《DIVING to sky water》をペイント。塗料が流れ落ちていくことで生まれる自然な色彩が表現され、太陽光を浴びて様々な色に輝く。

自身も移動に用いる車イスなどを素材に、身体性をテーマとした映像制作やパフォーマンスを行う檜皮一彦は、大屋根に上るエスカレーターの下に作品《HOWADROME:type_ark_spec2》を展開した。白く塗られた車イスを立体的に構築しライトアップする本作は、万博会場が本当に誰にも訪れやすいものになっているのか、という問いを喚起する。
