「KYOTOGRAPHIE 2025」の注目作家をチェック【4/6ページ】

 グラシエラ・イトゥルビデはメキシコシティ出身の写真家。故郷の地域社会を撮影したモノクロ写真で知られており、写真集『Juchitánde las Mujeres』(1979)は、彼女の生涯にわたるフェミニズム支援のきっかけとなったという。来年は京都市美術館 別館を会場に、イトゥルビデにとって日本初の大規模個展が開催されることとなる。

プシュパマラ・N The Arrival of Vasco Da Gama (After an 1898 painting by José Veloso Salgado), 2014 © Pushpamala N
グラシエラ・イトゥルビデ © Graciela Iturbide for Dior - Vogue Mexico 2023

 八竹庵(旧川崎家住宅)で展示を行うアダム・ルハナは、エルサレムとロンドンを拠点に活動するパレスチナ系アメリカ人のアーティストで写真家。同写真祭では、戦時下で暮らすパレスチナの人々の暮らしを作品を通じて紹介するという。

 福岡県出身の甲斐啓二郎は、世界各地の格闘的な祭事に赴き撮影を行う写真家だ。現場では乱暴にシャッターを切りながらも、そこに写る人々の「生」に着目し、その根源的な問いに向きあっている。会場のくろちく万蔵ビルでは、いままで撮影し発表し続けてきたいくつかの作品と新シリーズを展示する。

アダム・ルハナ © Adam Rouhana
甲斐啓二郎 シリーズ「綺羅の晴れ着」 岡山 2018 © Keijiro Kai

編集部

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