今週末に見たい展覧会ベスト10。猪熊弦一郎博覧会から瀬戸内国際芸術祭、「超 国宝」展まで【2/5ページ】

「LOVEファッション―私を着がえるとき」展(東京オペラシティ アートギャラリー

展示風景より、左がロエベ(ジョナサン・アンダーソン)2022秋冬のドレス、右がノワール・ケイ・ニノミヤ(二宮啓)2023秋冬のドレス

 昨年、京都国立近代美術館開催された「LOVE ファッション 私を着がえるとき」展が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーに巡回、開幕した。レポート記事はこちら

 本展は、18世紀から現代までの衣装コレクションを、人間あるいは生物の根源的な欲望や本能を映し出すアート作品とともに展示することで、装いにみられる様々な「LOVE」のかたちを取り上げる試みだ。

 展覧会は全5章構成。京都服飾文化研究財団(KCI)の豊かなコレクションより選ばれた、18世紀から現代までの衣服74点と装飾品15点を中心に、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、横山奈美らによる現代美術作品約40点を加えた約130点の作品が展示されている。

会期:2025年4月16日〜6月22日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル3F
電話番号:03-5353-0756
開館時間:11:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(4月28日、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 1600円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料  

「第18回shiseido art egg」展第2期(資生堂ギャラリー

展示風景より

 東京・銀座の資生堂ギャラリーで「第18回 shiseido art egg」展が3期にわたって開催中。その第2期となるすずえりの個展「Any girl can be glamorous」が4月16日にスタートした。レポート記事はこちら

 すずえりは、ピアノや自作の電子回路などを連動させた装置を用いてインスタレーションや即興演奏を手がけ、音やそれを媒介する通信技術の表象に物語性を見出そうとする作家だ。同展では、Wi-FiやGPSといった現代の通信技術の基礎を生み出した発明家でハリウッド女優のヘディ・ラマー(1914〜2000)の生涯にフォーカス。「通信」というテーマを通じて、社会の在り方や女性の生き方について考えるものとなる。 

 展示空間は「ヘディ・ラマーの人生の部屋」と「ヘディ・ラマーの発明の部屋」の大きく2つに分かれている。メインスペースで展開される「ヘディ・ラマーの人生の部屋」には、高い天井空間を生かして数多くの電球が吊り下げられており、上階にはトイピアノや、吹き抜けの壁面にラマーの詩による《逆説の十戒》などが設置。すずえりとへディ・ラマーの時代を超えたセッションが展開されている。

会期:[第1期展 大東忍]2025年3月5日~4月6日(終了) /[第2期展 すずえり]4月16日~5月18日 /[第3期展 平田 尚也]5月28日~6月29日
会場:資生堂ギャラリー
住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
開館時間:11:00~19:00(日祝〜18:00) 
休館日:月(月が祝祭日にあたる場合も休館)
料金:無料

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