今週末に見たい展覧会ベスト10。猪熊弦一郎博覧会から瀬戸内国際芸術祭、「超 国宝」展まで【5/5ページ】

「超 国宝-祈りのかがやき-」(奈良国立博物館

国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音) 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺
展示期間:5月20日~6月15日

 2025年をもって130周年を迎える奈良国立博物館。これを記念して同館にとって初めての大規模な国宝展「奈良国立博物館開館130年記念特別展 超 国宝-祈りのかがやき-」が4月19日にスタートする。 

 神仏にまつわる祈りの造形にはそれらを生み出し、守り伝えてきた先人たちの深い思いが込められている。なかでも「国宝」は日本の歴史・文化を代表する国民の宝として広く知られている。「超 国宝」という言葉には、そうしたとびきり優れた宝という意味とともに、時代を超え先人たちから伝えられた祈りやこの国の文化を継承する人々の心もまた、かけがえのない宝であるという思いが込められている。

 この特別展では、奈良博や奈良の歴史に関わりの深い国宝を中心に、未来の国宝ともいうべき重要作品など、日本が世界に誇る名品の数々を紹介。国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術を展示する。

会期:[前期]2025年4月19日~5月18日、[後期]2025年5月20日~6月15日
会場:奈良国立博物館
住所:奈良県奈良市登大路町50番地(奈良公園内)
電話番号:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:09:30~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、5月7日(4月28日、5月5日は開館)
料金:一般 2200円 / 高大生 1500円 / 中学生以下 無料

「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」(京都国立博物館 平成知新館

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎画 江戸時代 1831頃 山口県立萩美術館・浦上記念館所蔵
前期展示 ※後期は和泉市久保惣記念美術館所蔵品を展示

 京都国立博物館で、大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」が4月19日から開催される。

 古くから、日本列島では海を介した往来によって異文化がもたらされ、その出会いのなかで様々な美術品がつくり出されてきた。その作品の一つひとつが、豊かな交流の果実であり、いうなれば日本という「るつぼ」のなかで多様な文化が溶けあって生まれたと言える。

 本展は、弥生・古墳時代から明治期までの絵画、彫刻、書跡、工芸品など、国宝18件、重要文化財53件を含む約200件の文化財を厳選し、日本美術に秘められた異文化交流の軌跡をたどる。日本美術の多様性に出会う機会をお見逃しなく。

会期:2025年4月19日~6月15日
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:09:00~17:30(金~20:00) ※入館は各閉館時間の30分前まで
休館日:月、5月7日(5月5日は開館)
料金:一般 2000円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円 / 中学生以下 無料

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