今週末に見たい展覧会ベスト15。東博の「蔦屋重三郎展」から「Hibiya Art Park 2025」、大阪の「日本国宝展」まで【2/5ページ】

今週開幕

特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館 平成館)

展示風景より 撮影=編集部

 江戸時代の傑出した出版業者として知られる「蔦重」こと蔦屋重三郎(1750〜97)。その蔦重を主人公にした大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)と連携した特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」が、東京国立博物館で開幕した。レポートはこちら

 本展は、江戸の街の様相とともに蔦重の出版活動を紹介し、その特異性を提示しようとするものだ。会場は「吉原細見・洒落本・黄表紙の革新」「狂歌隆盛──蔦唐丸、文化人たちとの交流」「浮世絵師発掘──歌麿、写楽、栄松斎長喜」の3章と附章「天明寛政、江戸の街」で構成されている。

会期:2025年4月22日~6月15日
会場:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00(金土、5月4日、5日〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 2100円 / 大学生 1300円 / 高校生 900円 / 中学生以下無料

「浮世絵現代」(東京国立博物館 表慶館)

展示風景より、草間彌生の版画作品と版木

 同じく東京国立博物館の表慶館で始まった「浮世絵現代」では、伝統木版画の表現に魅了された様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、クリエーターたちが現代の絵師となり、アダチ版画研究所の彫師・摺師たちと協働して制作した「現代」の「浮世絵」を紹介している。

 参加作家は総勢約80名。展示は「漫画往還」「北斎讃歌」「模索と実験」「現代の絵師たち」「継承と発展」で構成されている。会場レポートはこちら

会期:2025年4月22日~6月15日
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00(金土、5月4日、5日〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 1400円 / 大学生 700円 / 70歳以上 400円 ※特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」または「イマーシブシアター 新ジャポニズム」の観覧券で観覧当日に限り無料

横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅(グッチ銀座 ギャラリー)

展示風景より

 グッチがグッチ銀座 ギャラリーを舞台に、横尾忠則の個展「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」をスタートさせた。グッチと横尾のつながりは、2020年にグッチ渋谷 ミヤシタパークのオープニングを飾ったウィンドウ アートプロジェクトまで遡る。本展はそのコラボレーションをさらに発展させたものだ。

 横尾は約60年にわたり、ひとつの完成形にはとどまることなく、つねに変貌と挑戦を繰り返してきた。本展のテーマである「未完」は、芸術の創造性は完成された瞬間よりも、むしろ未完成であることにこそ宿るという、横尾の美学に基づくものだ。

 本展のキュレーションは美術評論家・南雄介。「Y字路」シリーズを含む、「旅」を想起させるテーマを描いた作品を中心に約30点が並ぶ。レポートはこちら

会期:2025年4月23日〜8月24日(予定)
会場:グッチ銀座 ギャラリー
住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座 7階
開館時間:11:00〜20:00 ※最終入場は19:30
休館日:会期中無休
料金:無料(予約優先) ※屋上スペースの展示は天候・時間によって観覧不可の場合あり
来場予約 : https://line.me/R/app/1601842270-wAXNyj2g

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