今週末に見たい展覧会ベスト15。東博の「蔦屋重三郎展」から「Hibiya Art Park 2025」、大阪の「日本国宝展」まで【5/5ページ】

企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」(川崎市岡本太郎美術館

 神奈川・川崎にある川崎市岡本太郎美術館で、企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催される。会期は4月26日〜7月6日。

 1970年の大阪では、「人類の進歩と調和」をテーマとする日本万国博覧会が開催。岡本太郎が会場の中心に据えた「太陽の塔」は、建設当時、モダニズムと相容れない独特の外観で賛否を巻き起こした。また、内側の構成も「人類の進歩と調和」に異議を唱える岡本の思想が大いに反映されてつくられたものであった。

 本展は、民族学を源泉とし、国内の取材旅行を通して形成された岡本の思想から「太陽の塔」の在り方を探る「入門編」となる展覧会だ。会場では、岡本が縄文の発見後、フィールドワークで撮影した写真を紹介するほか、「太陽の塔」の制作記録や同時期の作品を通して塔の内外が形づくられた過程をたどる。また、国内外の仮面や神像等を展示し、岡本が言う「今日の文明が失ってしまった人間の原点」にせまるものとなる。

会期:2025年4月26日〜7月6日
会場:川崎市岡本太郎美術館
住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
電話番号:044-900-9898 
開館時間:9:30〜17:00 ※最終入館は16:30まで
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日、5月8日 
料金:一般 900円 / 高大生・65歳以上 700円

「横尾忠則 連画の河」(世田谷美術館

横尾忠則 ボッスの壺 2024 作家蔵

 多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続けるアーティスト・横尾忠則。その個展「横尾忠則 連画の河」が世田谷美術館で開催される。会期は4月26日〜6月22日。

 本展の起点となったのは、1970年に横尾が故郷の西脇で同級生たちとともに収まる篠山紀信が撮影した写真だという。その写真は22年を経て、写真集『横尾忠則 記憶の遠近術』に収録され、序文は1970年に自決した三島由紀夫が遺していた横尾論が飾った。この写真にインスピレーションを得て、横尾は1994年に《記憶の鎮魂歌》(横尾忠則現代美術館蔵)という大作を描いており、本展はこの作品から始まるものとなる。

会期:2025年4月26日〜6月22日
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 1400円 / 65歳以上 1200円 / 大学・高校生 800円 / 小・中学生 500 / 未就学児無料

「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」(森アーツセンターギャラリー

 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで、「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」が開催される。会期は4月26日~6月29日。

 本展は、ゴジラの生誕70周年を記念するもので、誕生から現在に至るまで数々の映像作品として描かれてきたゴジラの様相を、国内外のアーティストたちが表現。「ゴジラとは、何か」という問いに対し、各々の答えをアート作品に落とし込み展示するという。

 参加アーティストは、福田美蘭、O JUN、風間サチコ、東京ビルド(TokyoBuild)、小谷元彦、青柳菜摘、佐藤朋子ほか。ゼネラルプロデューサーは養老孟司、キュレーターは金秋雨となる。

会期:2025年4月26日~6月29日
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階 
開館時間:10:00~19:00(4月26日〜5月6日、金土は〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休 
料金:[平日]一般 大学・専門学生 2200円 / 高校・中学生 1500円 / 4歳~小学生 500円[土日祝]一般 大学・専門学生 2500円 / 高校・中学生 1600円 / 4歳~小学生 600円

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