今週末に見たい展覧会ベスト11。《美しきシモネッタ》の特別公開から21世紀美術館のジャネット・カーディフまで【2/4ページ】

「没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園」(太田記念美術館

前期展示風景より、2階展示室

 太田記念美術館で「没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園」が5月25日まで開催されている。

 小原古邨(1877〜1945)は、明治末から昭和前期にかけて活躍した花鳥画の絵師。日本ではしばらくその存在が忘れられていたが、近年、注目が集まり、茅ケ崎市美術館(2018)や石川県立歴史博物館(2021)、佐野美術館(2022)など、各所で展覧会が開催されている。

 同館でも2019年2月に古邨を紹介する展覧会を開催し、1日あたりの入館者数が同館の歴代2位になるほど、予想を上回る人気を博した。古邨が亡くなってちょうど80年となる今年、改めてその花鳥画を紹介している。会場レポートはこちら

会期:2025年4月3日~5月25日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 大学・高校生 700円 / 中学生以下無料

「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」(すみだ北斎美術館

展示風景より、山東京伝『新吉原細見』(1792) 板元:蔦屋重三郎

 すみだ北斎美術館で開催中の「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」が5月25日までの会期となっている。

 同展は、浮世絵師による有名な作品の展示のみならず、その板元(版元)たちがどのように絵師たちをプロデュースし、世に作品を生み出してきたかをたどる展覧会となっている。現在、NHKにて放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」とあわせて鑑賞したい内容だ。会場レポートはこちら

会期:2025年3月18日〜5月25日 ※前後期で一部展示替えを実施
会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
開館時間:9:30~17:30 ※入館は17:00まで
休館日:月(ただし、祝日または振替休日の場合はその翌平日休館)
料金:一般 1000円 / 高校・大学生、65歳以上 700円 / 中学生 300円 / 小学生以下 無料

手塚治虫「火の鳥」展(東京シティビュー)

手塚治虫「火の鳥」展のプロローグ「火の鳥・輪廻シアター」 ©Tezuka Productions

 六本木ヒルズ森タワーの59階にある東京シティビューで、手塚治虫「『火の鳥』展─火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴─」が5月25日まで開催されている。

 本展は、生物学者・福岡伸一を企画監修に迎え、手塚治虫が描いた『火の鳥』の壮大な物語を福岡が専門とする生命論や動的平衡という視点から再解釈し、作品に込められた現代における価値を見出すことを試みるものだ。会場レポートはこちら

会期:2025年3月7日~5月25日
会場:東京シティビュー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
電話:03-6406-6652
開館時間:10:00~22:00 ※最終入館は21:00まで
休館日:会期中無休
観覧料:一般 2300円 / 高校・大学生 1700円 / 4歳~中学生 800円 / 65歳以上 2000円

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