今週開幕
「生誕150 年記念 上村松園と麗しき女性たち」(山種美術館)

山種美術館で、日本画家・上村松園(1875〜1949)の生誕150年を記念した特別展「上村松園と麗しき女性たち」が始まった。
松園は1875年京都生まれ。幼い頃より絵を描くことを好み、外形の美しさだけではなく、高い品格を伴った自身の理想とする女性像の表現を、生涯をかけて追求した。「美人画の名手」として高く評価され、73歳で女性として初めて文化勲章を受章している。
本展では、画業の初期から晩年までの22点の優品を通じて、上村作品の魅力にせまる。あわせて、同じく2025年に生誕130年を迎える小倉遊亀、生誕120年の片岡球子など、様々な画家による麗しき女性たちの姿を描いた作品も紹介されている。会場レポートはこちら。
会期:2025年5月17日~7月27日
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、7月21日は開館)、7月22日
料金:一般 1400円 / 大学・高校生 1100円 / 中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
ジャネット・カーディフ 40声のモテット(金沢21世紀美術館)

金沢にある21世紀美術館で、同館コレクション作家ジャネット・カーディフによる作品《40声のモテット》が5月24日より展示される。
この作品は、16世紀イングランドの作曲家トマス・タリスの「40声のモテット」(Spem in Alium)をもとにしており、40台のスピーカーから再生される聖歌隊の40人の声が、空間を彫刻のように構築するサウンドインスタレーションだ。楕円形に配置されたスピーカー1台ごとに個々の声が響き、重層的に音が重なりあうことで、まるでその場に40人の合唱が生まれるかのような臨場感を生み出すものとなる。
会期:2025年5月24日〜9月15日
会場:21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00)
休場日:月(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開場)、7月22日、8月12日
「横尾忠則の肉体派宣言展」(横尾忠則現代美術館)

横尾忠則現代美術館で「横尾忠則の肉体派宣言展」が5月24日に開幕する。
横尾の芸術と肉体は密接に関わってきた。それはたんに人のフォルムを描くだけではなく、理性や思考を手放し、体の赴くままに筆をふるうという横尾の制作態度そのものにも現れている。
本展では「描く肉体」として横尾の身体性を大きく反映した表現主義的な技法や横尾流朦朧体がもちいられた作品群を展示。また「描かれる肉体」として三島由紀夫やリサ・ライオンなどモチーフに選ばれてきた多様な身体を紹介する。
会期:2025年5月24日〜8月24日
会場:横尾忠則現代美術館
住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
電話番号:078-855-5607
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし7月21日、8月11日は開館)、7月22日、8月12日
料金:一般 800円 / 大学生 600円 / 70歳以上 400円 / 高校生以下 無料