「春季特別展 開館55周年記念 横山大観の軌跡 絶筆「不二」を含む名品を一堂に」(足立美術館)

島根の足立美術館で、開館55周年記念「横山大観の軌跡 絶筆『不二』を含む名品を一堂に」が5月31日に閉幕する。
横山大観(1868~1958)は、明治から昭和の日本画壇において、その中心で活躍した画家として知られている。東京美術学校(現東京藝術大学)で学び、日本美術院(院展)の創立に参加し、院展を舞台に多くの名作を発表。新しい時代にふさわしい日本画の追求や新技法への挑戦、また日本への想いを託した作品を描くなど、美術界だけでなく社会的にも大きな影響を与えた画家と言える。
本展では、足立美術館の開館55周年を記念し、同館の日本画展示室すべてを使用して、足立美術館コレクションの中心である大観作品を一堂に展示。初期から晩年の名品、代名詞である富士図、さらに新たに収蔵された絶筆《不二》が初公開されている。
会期:2025年3月1日~5月31日
会場:足立美術館
住所:島根県安来市古川町320
開館時間:9:00~17:30
休館日:会期中無休
料金:一般2500円 / 大学生2000円 / 高校生1000円 / 小中学生500円(4月1日以降)
「中村菜都子 版画展 島の記憶 Memoir of the Islands」(てとば美術館)

長崎のてとば美術館で「中村菜都子 版画展 島の記憶 Memoir of the Islands」が5月31日に閉幕する。
中村菜都子は、長崎の潜伏キリシタンの文化や歴史に惹かれ、祖母の郷里である長崎への旅をかさねながら、記憶と信仰をテーマに制作を行っている。素材や表現を問わず、祈りの痕跡や時間の蓄積を織り込むような作品を制作する。
長崎・五島列島の福江島にある港町・富江に、4月29日にオープンしたてとば美術館。「五島の記憶を、アートで記録する」をコンセプトに、写真館や書道教室として使われた建物を再生して開館した同館のこけら落としとなる本展では、歴史や風土に触れる作品群を通じて、「五島という場所にアートがあることの意味」をあらためて問いかけるものになるだろう。
会期:2025年4月29日~5月31日
会場:てとば美術館
住所:長崎県五島市富江町富江335-1
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:不定休
料金:一般 1000円 / 高校生以下 500円 / 小学生未満 無料