今週末に見たい展覧会ベスト20。二条城のアンゼルム・キーファーからモネの巡回展、大カプコン展まで【2/5ページ】

「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」(ワタリウム美術館

展示風景より、《二つの極》(1972)

 東京・外苑前のワタリウム美術館で、ポーランドを拠点に活動を続ける美術家・鴨治晃次による日本初の展覧会「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」が開催中だ。会期は6月22日まで。

 本展は、3月31日に90歳を迎えた鴨治晃次による66年ぶりとなる帰国展であり、ポーランドのザヘンタ国立美術館とアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート(IAM)によって企画されるものとなっている。鴨治のインタビューはこちら。会場レポートはこちら

会期:2025年4月8日〜6月22日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月
料金:大人 1500円 / 大人ペア 2600円 / 学生(25歳以下)・高校生 1300円 / 小中学生 500円

「総合開館30周年記念 TOPコレクション 不易流行」(東京都写真美術館

展示風景より、石内都「mother’s」シリーズ

 東京都写真美術館で、2期にわたって7名の学芸員が10のテーマで構成するオムニバス形式の展覧会「総合開館30周年記念 TOPコレクション」の第1期「不易流行」が6月22日まで開催されている。

 同展は5室構成で、それぞれ同館学芸員の佐藤真実子、大﨑千野、室井萌々、山﨑香穂、石田哲朗が担当している。本展のタイトル「不易流行」は、江戸初期の俳人・松尾芭蕉(1644〜94)が俳句の心構えについて述べた「不易を知らざれば基立ち難く、流行知らざれば風新たにならず(現代語訳:変わらないものを知らなくては基本が成立せず、流行を知らなくては新しい風は起こらない)」という言葉に由来する。このタイトルの通り、本展は同館のコレクションを改めて振り返り、時代を象徴する名作をテーマごとに交えつつ、ゆるやかに写真史をたどることができる展覧会となっている。会場レポートはこちら

会期:2025年4月5日~6月22日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099 
開館時間:10:00~18:00(金〜20:00)※入館は閉館30分前まで 
休館日:月
料金:一般 700円 / 中学生以下 無料

「横尾忠則 連画の河」(世田谷美術館

展示風景より

 様々な手法と様式を用いて、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続けるアーティスト・横尾忠則。その個展「横尾忠則 連画の河」が世田谷美術館で6月22日まで開催されている。

 本展でメインとなるのは、2023年4月からつい先日の25年2月までに描かれた新作64点と、横尾忠則現代美術館が所蔵する《記憶の鎮魂歌》(1994)の計65点だ。会場レポートはこちら

会期:2025年4月26日〜6月22日
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
休館日:月
料金:一般 1400円 / 65歳以上 1200円 / 大学・高校生 800円 / 小・中学生 500 / 未就学児無料

 「石田尚志 絵と窓の間」(アーツ前橋

展示風景より、《透過光絵巻》(2016)

 群馬・前橋のアーツ前橋で、自ら描いた絵画を連続的に撮影するドローイング・アニメーションで知られるアーティスト・石田尚志の展覧会「石田尚志 絵と窓の間」が開催中。会期は6月22日まで。なお、本展は神奈川県立近代美術館 葉山(2024年7月13日〜9月28日)からの巡回。このあとも高松市美術館(8月8日~10月5日)に巡回する。

 近年の石田は、約30年ぶりに再びキャンバスに絵筆を走らせることに取り組んできた。本展は、代表作と新作を中心に、初公開の作品も含め約80点の作品を紹介し、石田尚志の仕事を再考するものだ。会場レポートはこちら

会期:2025年4月19日~6月22日
会場:アーツ前橋
住所:群馬県前橋市千代田町5-1-16
電話番号:027-230-1144
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:水 
料金:一般 800円 / 学生・65歳以上 600円 / 高校生以下 無料

Exhibition Ranking

見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都