「ART OSAKA 2025」が開催。梅津元キュレーションの映像プログラムも【3/5ページ】

 「映像プログラム」は大阪市中央公会堂の大集会室で開催される。プログラムは、大きく2つのプログラムから構成。1つは、プログラム・キュレーションに批評家/キュレーターの梅津元を迎え、 1960年代から現在までの、実験映像、ヴィデオアート、美術家による映像など、重要な作品の数々を一挙に上映し、日本における「映像表現」を探るプログラム「〈うつること〉と〈見えること〉―映像表現をさぐる:60年代から現在へ」だ。

 期間中、毎日上映されるのが、瀧健太郎監督の『キカイデミルコトー日本のヴィデオアートの先駆者たち』(2013)だ。出光真子、中谷芙二子、松本俊夫、山口勝弘など、映像表現の先駆者たちへのインタビューを通じて、日本の映像表現の黎明期をたどるドキュメンタリー。ヴィデオアートが日本でどのように誕生したかをわかりやすく構成した本作は、国内外で反響を呼び、大阪では今回が初の上映となる。 

 加えて、実験映画、ヴィデオアート、美術家による映像など、約25本を上映。美術家による映像作品として歴史的に重要な、村岡三郎・河口龍夫・植松奎二の共作《映像の映像-見ること》(1973)幻の名作と称される柏原えつとむ《サタワル》(1971)、初公開となる堀浩哉《READING Session No.3》(1974)、大阪港近くの築港赤レンガ倉庫で撮影された松井智惠《HEIDI 46 brick house》(2006)、国内外の映画祭で多数の賞を受賞している折笠良のアニメーション《みじめな奇蹟》(2023)、そして、国際的に活躍する牧野貴の《The Low Storm》(2009)など、多様なラインナップとなっている。

編集部

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