大阪のTEZUKAYAMA GALLERYは、日本と韓国を拠点にするユ・ソラの大規模なインスタレーション《当たり前なのは、》(2020-25)を会場で展開。ソラは白い布と黒い糸によって日常の様々な風景を立体化することで知られている。会場ではソファやベッド、リビングの机などを展開。さながらモデルルームのような印象を与えるこの空間では、日常の虚構性や脆弱性が滲み出している。

東京のGALLERY KOGUREは、かつて製図スペースであった4階「ドラフティングルーム」を全面的に使用し、伊藤航《Sports festival》(2025)を展開。「運動会」をテーマにしたこのインスタレーションは、子供たちが競技にかかわらず自由に動き回る姿を紙や合板を組み合わせて表現。空間の広さをそのまま作品に活かしきった。

京都のMORI YU GALLERYは河合政之の《四元素+natura:date》(2025)を、「パルティッタ」の屋内で展開。コンピューター・グラフィックと見紛うような映像を、アナログ機材のみでつくり出した作品だ。リアルタイムで変化し続ける光と音の生命体のような躍動を感じたい。
