「松山智一展 FIRST LAST」(麻布台ヒルズ ギャラリー)レポート。独自の視点でとらえる「世界」【2/6ページ】

 本展タイトルにある「First Last」は、英語で「最初で最後」を意味する言葉。ニューヨークでマイノリティとして生きてきた松山の、東京での大規模個展開催までの長くとも短いような道のりを反映したものとなっている。

 展示は大きく6つの展示室で構成されており、順に「Homecoming Day」「Fictional Landscape」「Broken Kaleidoscope」「Pan-Am Spirituality」「First Last」「Broken Kaleidoscope」となる。

 最初の展示室で迎えてくれる横幅6メートルを超える大作絵画《We Met Thru Match.com》は、狩野派や土佐派などの屏風絵とアンリ・ルソーの《夢》を掛けあわせたもの。抒情的でありながら、どこか浮遊感がある風景が広がるこの大作は、松山が数ヶ月にわたり昼夜を徹して描いた、「フィクショナル・ランドスケープ」シリーズを象徴する作品だ。自身のキャリアのターニングポイントとなった記念碑的な作品から、本展は展開していく。

展示風景より、《We Met Thru Match.com》(2016)

編集部

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