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岡山の新現代美術館「ラビットホール」が開館。目指すは20年かけて「壊す」建築【2/6ページ】

青木淳が目指す「動き続ける」建築

 同館の建築は、もともと岡⼭で絵画や⼯芸品を蒐集した林原家がゲストハウスとして1990年代に建てたルネサンスビル(2015年から23年まで⼭陽放送の岡⼭映像ライブラリーセンターとして運営されていた)をコンバージョン。その改修は、ディレクターのひとりである青木が手がけた。建物は3階建てで、全フロアが展示スペースだ。

1階の展示風景

 展示空間として使用するには過剰だった、もともとの建物の内部をすべて取り払い、空の状態をつくりあげた青木。そうすることで隣接する林原美術館の石垣が見えるようになり、環境との連続性も生まれた。

 展示用の壁もない状態となった空間。青木は「これを初期状態として、空間と作品の応答がずっと続いていくような場所、動き続けている状態をキープしたい」と語る。

 また石川が明した今後の計画と同期するように、この建物自体は「20年かけて次第に壊していき、最終的には建物すべてがなくなる」という構想となっている。

編集部

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