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岡山の新現代美術館「ラビットホール」が開館。目指すは20年かけて「壊す」建築【4/6ページ】

 2階ではポール・マッカーシー、ジョナサン・モンク、ペーター・フィッシュリ /ダヴィッド・ヴァイス、サイモン・フジワラ、ジョン・ジョルノ、トリシア・ドネリーらの作品が展開されている。

2階の展示風景

 ポール・マッカーシーの映像作品《Painter》(1995)は、マッカーシー自身がベラスケスやゴヤらが描いた「道化としての絵描き」を演じる作品。美術界におけるペインターの存在意義や、アート界そのものの構造をパフォーマンスによって鋭く揶揄する。

展示風景より、ポール・マッカーシー《Painter》(1995)

 同じくマッカーシーのインスタレーション《Kitchen Set》(2003-07)は、様々な日用品をチェスの駒に見立てて構成したシリーズのひとつ。そこには性的なイメージも盛り込まれており、消費社会や性別の役割といったテーマをも含む。

展示風景より、左がポール・マッカーシー《Kitchen Set》(2003-07)
展示風景より、奥がポール・マッカーシー《Children's Anatomical Educational Figure》(1990頃)。手前がイアン・ウィルソン《Circle on the floor》(1968)

 このほか、⼿彫りで彩⾊を施したポリウレタン製彫刻で芸術の役割を問いかけるペーター・フィッシュリ /ダヴィッド・ヴァイスのインスタレーション《Untitled》(1994-2013)、様々なアーティストたちの作品から着想を得たジョナサン・モンクの作品群、円を描く⽅法を指⽰した指⽰書が作品となっているイアン・ウィルソンの《Circle on the floor》(1968)など、いずれも見応えのある作品が揃う。

展示風景より、手前中央がペーター・フィッシュリ /ダヴィッド・ヴァイス《Untitled》(1994-2013)
展示風景より、ジョナサン・モンクの作品群

編集部

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