エリック・ポワトヴァン「両忘—The Space Between | The Space Between」(両足院)Presented by Van Cleef & Arpels
フランスの現代写真界を代表するエリック・ポワトヴァン。その作品は、ヌード、ポートレート、静物、風景といった古典絵画の主要なジャンルを、自然と身体を中心とした写真プロセスを通じ、再考するものだ。

本展タイトルにある「両忘」とは、禅語で世の中を分断する物事の二両性を忘れること、両側面の対立を忘れることを示しているという。
ポワトヴァンは両足院について「完璧な建築であり、ここになぜ何かを付け足さなければならないのか?という問いがあった」としつつ、「一番謙虚なかたちで展示をした。庭は建築的な自然であり、対話を重視し、そこにいかに対峙するかを考えて展示を構成した」と語る。
パリのラボで制作され、両足院の空間にインストールされた写真群は、地球上に生きるすべての生命体の生と死を表現している。また被写体となっている植物は両足院が持つ見事な庭とも呼応する。

