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大阪に100を超えるパブリック・アートを。本格実施第1弾で川俣正の《千鳥橋ライトポスト》が登場。【4/5ページ】

地域の独創性高まるきっかけに

 「konohana permanentale 100+」を主導するのは、大阪市此花区役所。まちづくり推進課 で総合企画担当課長を務める西川勇二に、アートに着目した理由を聞いた。

 「この正蓮寺川公園の場所にはもともと川が流れており、魚が泳ぎ、子供たちが遊び、命が輝く場所でした。それが高度成長期になると工場が多く立ち並び、環境汚染を象徴する川になってしまいました。それを憂えた区民の方々の取り組みで、水質の改善をしたうえで暗渠化し、公園として整備が進められたわけです。これから開幕する大阪・関西万博のテーマにも『命の輝き』というものがありますから、私たちも命を輝かせてくれるものとしてアートに着目し、アート作品で此花区の人々の気持ちと街そのものを盛り上げていこうと考えました」。

大阪市此花区役所まちづくり推進課の西川勇二総合企画担当課長

 例えば、工場や倉庫だった建物をアトリエに利用できるなど、住民にアーティストも多いこの地域。アートを受け入れる土壌があり、「konohana permanentale 100+」をきっかけに、地域の創造性のさらなる進化にも期待が高まる。

 「川俣さんの《千鳥橋ライトポスト》が設置された場所は鉄道の駅からもすぐ近く、公園の玄関といえるような場所です。普段見慣れた街灯があのように集まることで迫力をもち、アートの世界への入口を象徴する存在になると感じています。近くで見るか遠くで見るかで表情が変わり、昼と夜でも見え方が違うので、見る人それぞれに様々なことを感じていただけるはずです。これを皮切りにアート作品が増えていき、地域の独創性や表現力が高まるきっかけになることを想像しています」。

《千鳥橋ライトポスト》の夜の表情

編集部

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