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「LOVEファッション―私を着がえるとき」展(東京オペラシティ アートギャラリー)開幕レポート。東京で見るファッションの夢と抑圧【2/5ページ】

 第2章「きれいになりたい」では、洋服が各時代における美の追求のため、身体のシルエットをつくり出してきた存在であることを提示。

 52年秋冬のクリスチャン・ディオールのドレスは細いウエストの下から地厚な生地のスカートが張り出し、クリストバル・バレンシアガの64年秋冬のイヴニングドレスは巨大なフリルで肩が盛り上がっている。この10年余りの期間においても美のかたちが大きく変化していることがよくわかる。

展示風景より、左端がクリストバル・バレンシアガの1964秋冬のドレス、右端が1952秋冬のクリスチャン・ディオールのドレス

 川久保玲によるコム・デ・ギャルソンの97年春夏のコレクション「Body Meets Dress,Dress Meets Body」で発表された、ギンガムやマルチカラーのドレス。本来の人体とは異なる部分が膨らんでおり、身体のフォルムを強調してきた従来のドレスとは一線を画す思想が垣間見える。身体における美とはなにかを投げかけた歴史的なコレクションだ。

展示風景より、コム・デ・ギャルソンの1997春夏のコレクション「Body Meets Dress,Dress Meets Body」

 本章では、澤田知子による、自身が変装した証明写真を並べた作品《ID400》(1998)が展示されている。服、メイク、髪型、表情を変えて、様々なアイデンティティや社会的属性をイメージに表した本作は「自身を変形させる」「自身を表現する」という洋服の機能とも連関する。

展示風景より、左が澤田知子《ID400》(1998)、右が笠原恵美子《Untitled Slit #1》(1995)

編集部

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