キーワード1「神仏のかたち–光の国から」では、仏教や神道をはじめとする、東アジアの仏教美術の名品の数々を展示。重要文化財の徐九方《水月観音像》(1323、高麗)や、運慶に連なる慶派仏師の手によると思われる《毘沙門天立像》(13世紀、鎌倉時代)などの名品が並ぶ。


キーワード2「山は呼んでいる」では、古来中国の神仙思想や、日本における山岳信仰など、山をモチーフとした絵画を中心に紹介。国宝の伝閻次平《秋野牧牛図》(13世紀、南宋)や、重要文化財の石濤《黄山図巻》(1699、清)といった傑作を見ながら、人々のあいだで紡がれてきた山への思いを感じることができる。

キーワード3「花鳥–生けとし生けるもの」は、花や鳥といった生命力を感じさせる存在をモチーフとした画や工芸品を紹介。執拗なまでの花弁のディティールと、枝に止まる可愛らしいメジロの姿が目を引く伊藤若冲《海棠目白図》(18世紀、江戸時代)をはじめとする、彩り豊かな品々が展示されている。
