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「横尾忠則 連画の河」(世田谷美術館)開幕レポート。「絵を描くことにはとっくの昔に飽きている」【4/4ページ】

 記者発表会には横尾本人も登場した。およそ2年間にもわたる制作期間を経たうえで、自身の近況について次のように語った。

 「腱鞘炎がひどいので、自分の絵はどんどん下手になるばかりだが、下手になると『下手でもいいんだ』と思って自由に描くことができる。最近は絵を描くことと病気になることが一体化してきており、毎日ヨタヨタしながら描いている。今後どれだけ描くのか、もしくは描かないのかは分からないが、ひとつ言えるのは、絵を描くことにはとっくの昔に飽きているということだ」。

記者発表会の様子。左から横尾忠則、塚田美紀

 ちなみに、つい先日出版された横尾による日記『昨日、今日、明日、明後日、明々後日、弥の明後日』(実業之日本社、2025)とあわせて見ることで、この2年間横尾がどのような心持ちで過ごし、制作を行ってきたかがわかるという。テーマを持たずに描き始め、行き詰まり、やがて緩やかに流れていく。その川を流れる水のような一連の流れが、本展やこの書籍では見ることができる。

展示風景より、左から「横尾忠則のアトリエ 2025年」、《Self-Portrait》(2025)

編集部

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