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「周辺・開発・状況 — 現代美術の事情と地勢 —」(下瀬美術館)開幕レポート。東アジアの記憶をつなぎ合わせる「現在」【4/10ページ】

 ミャンマー出身のソー・ユ・ノウェは、ミャンマーと中国にルーツをもつ作家。ミャンマーや中国をはじめとする東アジアの神話からインスピレーションを得て制作を行っている。

 ソー・ユ・ノウェは広島市内や宮島といった土地でのリサーチや、長期レジデンシーを行っている信楽での経験を活かし、ミャンマーと中国の神話を組み合わせた、なめらかな陶製の像を制作した。

展示風景より、中央がソー・ユ・ノウェ《森羅万象の響きを抱くもの「女媧 x 蛇神、信楽」》右が《森羅万象の響きを抱くもの「観音 x 蛇神、信楽」》(ともに2025)

 また、京都の三十三間堂で見た観音像の多面性にインスピレーションを受け、ミャンマーの観音と融合させた作品も展示されている。この像には鎖が絡みついている。ミャンマーは現在軍事政権下にあり内戦状態だが、軍部の支配層も神話を折り混ぜながら政治を行うという。社会にも影響を与えるほどの神話と現実のつながりが、ここでは鎖として表現された。

編集部

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