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安野貴博が矢作学と見る「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展【3/7ページ】

AI同士が会話する時代の訪れ

矢作 ドイツ出身のアーティスト、ディムートによる作品は、まさにAIそのものを直接的にテーマとしたものです。出展作品《総合的実体への3つのアプローチ》は、大規模言語モデルを取得したAI同士が挑発的なやりとりをする《エリスの林檎》、AIが人間の独り言を喋る《独り言》、そしてAIと来場者が対話をする《エル・トゥルコ/リビングシアター》の3つで構成されています。

展示風景より、ディムート《総合的実体への3つのアプローチ》

安野 《エリスの林檎》で示されているようなAI同士の会話は、今後、普遍的なものになる可能性が高いでしょうね。例えば片方のAIは自分がAIだと認識している、片方のAIはその前提に立っていない、といった設定をもとに会話させると、良い結果が生まれることがあります。

矢作 本作では、AIによる非常に人間的な動きも見られて興味深いと感じました。

安野 AIの個性をどのように設定するのか、どのようなプロンプトを入れるのか、ということが今後は重要になってくると考えられます。例えば、私の行動や思考を忠実に反映するようにAIを調整することができたら、私の言葉を代理AIが喋るようになるかもしれません。そんな未来を予見させる作品ですね。

編集部

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