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安野貴博が矢作学と見る「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展【4/7ページ】

ゲームの持つ可能性

矢作 本展ではゲームをテーマのひとつとしているので、実際に来場者がゲームをプレイするという体験も提供したいと思いました。「インディー・ゲームセンター」のコーナーでは、アーティストの谷口暁彦さんが「私と他者」をテーマにセレクトした、インディー・ゲームが用意されています。安野さんご自身もインディー・ゲームの制作経験があるとか。

展示風景より、「インディー・ゲームセンター」

安野 小学生のころ、自分でゲームをつくって、学校の友達に自作のゲームのデータが入ったフロッピーディスクを配る、なんていうことをしていました。コンピューターにおける遊びと学びは一体のものでしたし、こういう展示を通じて自分もつくってみたい、なんて思う子供たちがいると嬉しいですよね。

矢作 キム・アヨンの《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》は、コロナ禍で注目を集めたデリバリーサービスの配達員が、都市における不可視の存在となっていることに着目した映像作品ですが、ここにも多分にゲームの要素が取り入れられています。ソウルの街をバイクで駆け抜けながらデリバリーをする作品世界が、そのままプレイ可能なゲームにもなっています。

展示風景より、キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》(2022)

安野 多くの人が共有する「走る」ゲームのイメージが、作品に還元されているのがおもしろいですよね。作品を見たあとに、鑑賞者がプレイすることで擬似的にデリバリーを体験できるというのも画期的なアイデアだと思いました。

編集部

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