「Osaka Art & Design 2025」(大阪市内)開幕レポート。大阪・関西万博にあわせて過去最大規模で実施【8/9ページ】

 心斎橋PARCOの9階では、関西ゆかりの若手アーティストの発表と鑑賞の場として「Kansai Art Annual 2025」が開催されている。本展は「ART OSAKA」を運営してきた一般社団法人日本現代美術振興協会が主催している。心斎橋エリアにある4ギャラリーから、計7名の作家が選出されている。本展のテーマはコラボレーションを意味する「CO」。クリエイターとの共創を軸に展開してきた心斎橋PARCOだからこそ、訪れる様々な人との現代アートのつながりを生みだせるのかもしれない。

展示風景より

 あべのハルカス近鉄本店でも各フロアに作品が点在する。2階では、町工場の端材などの静物を、生物のモチーフに変換し改めて価値を吹き込む実験プロジェクトの作品が展示される。作家に向けて端材ツアーを行い、素材を持て余している人と素材を欲している人をマッチングする試みもしている。また町工場に作品を置いて展示場所にし、街にアートを浸透させていく機会創出にも挑戦している。

展示風景より

 9階では、食品サンプルのパイオニア企業いわさきの技術者たちがつくった作品を展示する「シン・食品サンプル展」が展開されている。本展では、「新しい表現への挑戦」をテーマにつくられた食品サンプルのコンクール出品作を見ることができる。どんな食品サンプルがあったら面白いかを追求したものとなっており、料理をアートに展開させていく新しい試みを見ることができる。なお会期中には食品サンプルづくりのワークショップも開催される予定だ。

展示風景より

編集部

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