キンマキの作品は、3つのスペースを横断するかたちで、全24作品が展示されている。キンマキは1995年三重県生まれで、2020年に武蔵野美術大学 大学院 造形研究科 修士課程美術専攻 油絵コースを修了。現在は家族が書いた買い物メモや、iPhoneで撮影した日常の写真といった何気ないものを、自身のカメラロールのなかから選んで油絵作品のモチーフとしている。会場には日常のものをモチーフに描いた初めての作品も展示されている。

続いて施設左のニュースタジオには、3名の作家の作品が並ぶ。
手前に展示されるのは、三田村光土里のインスタレーション作品。三田村は1964年愛知県生まれ、東京在住で、フィールドワークから得られる私小説的な追憶を題材に、多様なメディアを組み合わせた空間作品を国内外で発表している。
今回本展のために横浜に滞在し、公開制作《NEW DAYSのための終わらないインスタレーション》(2025)を行う。会期中つくり続け、日々その様子は変化していく。5月27日から制作は始まっており、現在作品の一部にはバナナの皮が使われている。三田村は会期中毎日バナナを食べ、新しい皮に交換していく。
