UESHIMA MUSEUMで新たなコレクション展。「創造的な出会いのためのテーマ別展示」に見るタレル、リヒター、オトニエル【5/7ページ】

3階「幾何と内省のコンポジションー常温の抽象」

 3階は「幾何と内省のコンポジションー常温の抽象」。カプワニ・キワンガとアグネス・マーティンを中心に、山田康平、アンセルム・ライルらの幾何学的な抽象絵画が並ぶ。

 またタイトルにある「常温」とも関連するのが、スプツニ子!による映像作品《幸せの四葉のクローバーを探すドローン》(2023)だろう。同作は、ドローンが撮影した映像を自動的に解析して四葉のクローバーを見つけ出すというもの。本来は見つけるものの感情を揺さぶる四葉のクローバーが、極めて冷静な対象として提示される。

展示風景より、左からハロルド・アンカート《Untitled》(2012)、カプワニ・キワンガ《Estuary》(2023)、アグネス・マーティン《Untitled》(1995)、アンセルム・ライル《Untitled》(2005)
展示風景より、左がスプツニ子!《幸せの四葉のクローバーを探すドローン》(2023)

編集部

Exhibition Ranking

見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都