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「佐藤雅彦展 新しい ×(作り方+分かり方)」(横浜美術館)開幕レポート。「作り方を作る」を続けた40年とその現在地を見る【4/5ページ】

表現者であり「教育者」。佐藤雅彦研究室を舞台に

 「本当は教育がやりたかった」と語る佐藤は、電通を退社後、1999年に慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)に招聘され、さっそく研究室を立ち上げた。第4章では、佐藤が研究室のメンバーらとともに実践してきた活動をプロジェクトごとに紹介している。

展示風景より

 研究内容を見るに、非常にプリミティブなものであるように受け取れる。電通のCMプランナーであった佐藤が同大学に着任し、初めての研究会で黒板に書いたのは「compute=計算する」という言葉であったという。認知科学や計算機科学といった佐藤が当初より関心を寄せていたテーマを、教育機関への着任と同時に展開させながら、佐藤がつねに問い続けている「どうすれば、伝わるのか」といったことへのアプローチを、様々な視点から研究生らとともに実践してきたことがわかるだろう。

展示風景より
展示風景より
展示風景より

編集部

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