大阪・関西万博で見るべき「シグネチャーパビリオン」【7/9ページ】

「null2」(落合陽一)

「null2」パビリオン

 メディアアーティスト・落合陽一がプロデュースする「いのちをみがく」がテーマのパビリオン「null2」。null2というネーミングは、「null」(何もない)から「null」(何もない)になる、という意味が込められているという。

 素材から建築を構成したという今回のパビリオンはNoizが設計しており、ミラーキューブを積み重ねたような外観がインパクト大。「ヌルヌルした建築がつくりたい」という落合の考えのもと、伸びたり縮んだりする素材を使用。キューブの内部にはロボットアームが入っており、建築自体が収縮や振動を繰り返す。

「null2」パビリオン

 内部は高さ8メートルの巨大なミラールームとなっており、鏡の中に仕込まれた特殊開発されたLEDが高精細な表現を可能にした。現実とデジタルの境界が曖昧になるような、文字通り映像に包み込まれる没入型の体験ができる。デジタルが当たり前に浸透する社会のなかで、人間の存在意義やその変化を問いかける意欲的なパビリオンだ。

null2の展示風景
null2の展示風景

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