大阪・関西万博で見るべき「シグネチャーパビリオン」【9/9ページ】

「いのちめぐる冒険」(河森正治)

「いのちめぐる冒険」パビリオン

 アニメーション監督/メカニックデザイナー/ビジョンクリエーターの河森正治がプロデュースする「いのちめぐる冒険」は、細胞=セルに見立てた鉄骨フレームとコンクリートパネルが集合したパビリオンだ。

 河森はこれまでも自作のなかでテーマとしてきた「合体」や「変形」を生物多様性に当てはめ、優劣のない生物たちの塊を「いのち球」と表現。パビリオンではこの「いのち珠」を表現するために、最先端のテクノロジーを用いた、「いのちのスペクタクル」をめぐる展示を用意した。

 本パビリオンの目玉となる「超時空シアター 499秒 わたしの合体」では、来場者がカメラ付きVRゴーグルをつけることで、個人での「没入感」と鑑賞者全員の「一体感」を行き来する宇宙スケールの食物連鎖を体験できる。

超時空シアター 499秒 わたしの合体
超時空シアター 499秒 わたしの合体

 また、「ANIMA!」は映像、振動、立体音響で満たされたイマーシブ空間だ。河森と菅野よう子が生み出した変形・合体を繰り返す奏でられるいのちのミュージカルの中に没入可能だ。

 ほかにも4メートル超の巨大ビジョンに、地球、太陽、卵の中のニワトリの胚といった高精細の画像が映し出される「宇宙の窓」や、自然の中で、生物を探すフィールドワーカーの目線と思考をグラフィックと動画で表現した「生物多様性超シナプス」といった展示を見ることができる。

「いのちめぐる冒険」パビリオンのシンボル

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