「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」(サントリー美術館)

東京・六本木のサントリー美術館で「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」が4月13日まで開催されている。会場レポートはこちら。
エミール・ガレ(1846〜1904)はフランス北東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶磁器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開した。そのいっぽう、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは首都パリだった。
ガレの没後120年を記念する本展では、ガレが地位を築いたパリとの関係に焦点をあて、ガレの創造性の展開を顧みている。フランスのパリ装飾美術館から万博出品作をはじめとした伝来の明らかな優品が多数出品されているほか、近年サントリー美術館に収蔵されたパリでガレの代理店を営んだデグペルス家伝来資料を初公開している。
会期:2025年2月15日~4月13日
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4(東京ミッドタウン ガレリア3F)
電話:03-3479-8600
開館時間:10:00~18:00(4月12日は〜20:00) ※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料
特別展「カナレットとヴェネツィアの輝き」(京都文化博物館)

京都文化博物館で、4月13日まで特別展「カナレットとヴェネツィアの輝き」が開催されている。
18世紀、ヴェネツィアを訪れたイギリスの貴族たちが旅の記念にと争うように買い求めたのが画家・カナレット(1697〜1768)のヴェドゥータ(景観画)だった。輝く水面に整然とした建築物、祝祭的な雰囲気など、ヴェネツィアに対する理想的なイメージは、雄大さと緻密さをあわせ持つカナレットのヴェドゥータを通して定着していった。
本展では、ヴェドゥータの巨匠・カナレットの全貌を紹介。カナレットが描く壮麗なヴェネツィアの景観を通して、ヴェドゥータというジャンルの成立過程をたどるとともに、カナレットとは異なる眼差しでヴェネツィアをとらえた19世紀の画家たちの作品もあわせて展示している。
会期:2025年2月15日~4月13日
会場:京都文化博物館
住所:京都府京都市中京区三条高倉
電話:075-222-0888
開館時間:10:00~18:00(金〜19:30)※入場は閉室の30分前まで
観覧料:一般 1800円 / 大学・高校生 1200円 / 中学・小学生 600円 / 未就学児(要保護者同伴)、障がい者手帳などを提示の方と付き添い1名まで 無料