「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」(ワタリウム美術館)

東京・外苑前のワタリウム美術館で、ポーランドを拠点に活動を続ける美術家・鴨治晃次による日本初の展覧会「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」がスタートした。会場レポートはこちら。
鴨治は1935年東京生まれ。1953年から58年にかけて武蔵野美術大学で麻生三郎、山口長男に師事した。60年にポーランドのワルシャワ美術アカデミー入学し66年に修了。アカデミー卒業後の67年にはフォクサル・ギャラリーで活動を始めた。その活動はポーランドの現代美術の発展史において重要な役割を果たしており、現在もポーランドを拠点に活動を続けている。
本展は、3月31日に90歳を迎えた鴨治晃次による66年ぶりとなる帰国展でもあり、ポーランドのザヘンタ国立美術館とアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート(IAM)によって企画されたもの。会場では、60年代から今日までに制作された約20点の絵画、9点の立体作品、80点のデッサン、3点のインスタレーションが同館2階から4階にわたって展示されている。
会期:2025年4月8日〜6月22日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月(5月5日は開館)
料金:大人 1500円 / 大人ペア 2600円 / 学生(25歳以下)・高校生 1300円 / 小中学生 500円
「PARALLEL MODE オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」(パナソニック汐留美術館)

東京・新橋のパナソニック汐留美術館で「PARALLEL MODE オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」が4月12日より開催される。
オディロン・ルドンは1840年フランス南西部のボルドー生まれ。70年以降は、同時代のアカデミスムや印象派とも異なる独自の幻想的なイメージを木炭画と石版画の黒の世界を通して表現。90年頃より、本格的に油彩とパステルを使うようになり、装飾作品の制作も増えていく。晩年には、鮮やかな色彩で花の絵や神話画などを描き、輝きに満ち溢れた神秘的な色彩世界を探求した。
本展は、世界有数の岐阜県美術館のコレクションを中心に、国内外の選りすぐりの作品を加えた約110点のパステル画、油彩画、木炭画、版画などにより、近代美術の巨匠ルドンの豊穣な画業の全容を概観。伝統と革新の狭間で、独自の表現を築き上げていく姿を紹介する。
会期:2025年4月12日~6月22日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(5月2日、6月6日、6月20日、6月21日は〜20:00) (入館は各閉館時間の30分前まで)
休館日:水(ただし6月18日は開館)
観覧料:一般 1300円 / 65歳以上 1200円 / 大学生・高校生 800円 / 中学生以下 無料