今週末に見たい展覧会ベスト13。万博パビリオンからKYOTOGRAPHIE、エルヴィン・ヴルムに士郎正宗まで【4/6ページ】

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2025」(京都市内各所)

マーティン・パー Chichén Itzá, Mexico, 2002 © Martin Parr/Magnum Photos

 今年で第13回を迎える日本最大の写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が、4月12日よりスタートする。本企画のメインプログラムには、14組のアーティストの参加が決定しており、京都市内の14会場で14のプログラムを開催する。会場は、寺院や京都を象徴する名所、現代的な空間に加え、今年は京都駅での写真壁画というユニークな企画もありKYOTOGRAPHIEが都の街へと広がる。

 2025年は「HUMANITY」をテーマに、戦争、ジェンダー、アイデンティティ、感情、コミュニティ、つながり、自然、痛み、愛といった様々な視点から探求した展覧会を開催。また、追加発表として、YOTOGRAPHIEがキュレーションする土田ヒロミらによるグループ展では、2025年に考えるべき問題を提示する展示を八竹庵(旧川崎家住宅)にて行う。

 参加アーティストは、アダム・ルハナ、イーモン・ドイル、エリック・ポワトヴァン、グラシエラ・イトゥルビデ、劉星佑(リュウ・セイユウ)、JR、甲斐啓二郎、レティシア・キイ、リー・シュルマン&オマー・ヴィクター・ディオプ、石川真生、マーティン・パー、ブシュパマラ・N、?田多麻希、土田ヒロミほか。

会期:2025年4月12日~5月11日
会場:京都市内16会場
観覧料:(パスポートチケット)一般 6000円 / 学生 3000円
※詳しくは公式ウェブサイトを要確認

「エルヴィン・ヴルム 人のかたち」(十和田市現代美術館

ファット・ハウス 2010 撮影=小山田邦哉

《ファット・ハウス》や《ファット・カー》などの作品で知られるオーストリアのアーティスト エルヴィン・ヴルムの日本初個展が、青森の十和田市現代美術館で4月12日に開幕。

 ヴルムは彫刻の概念を徹底的に拡張し、時間、質量と表面、抽象と表現の概念について問いかけてきた。その作品は身の回りの日用品を用いて、社会に存在する規範・制度・権力の構造を面白おかしく炙り出し、鑑賞者に様々な問いを提示する。

 本展では、最新作の《学校》を初公開。歪められた学校の教室の内部には、過去に使用されていた「時代遅れ」の教材が掲示され、学校という制度が持つ権力や「正しさ」が曖昧であることが示されるという。また、聖職者が奇妙なポーズで写る「司祭と修道女」の写真シリーズや、近年制作された「皮膚」や「平らな彫刻」など、様々な技法からなる作家の作品が紹介される。

会期:2025年4月12日〜11月16日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127 
開館時間:9:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌日)
料金:一般 1800 円(常設展含む) / 高校生以下無料

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