今週末に見たい展覧会ベスト17。ヒルマ・アフ・クリントから国宝、名刀・甲冑・武者絵まで【4/6ページ】

「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」(京都国立博物館 平成知新館

展示風景より、俵屋宗達の国宝《風神雷神図屏風》(江戸時代)

 京都国立博物館で、大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」が6月15日まで開催されている。レポート記事はこちら

 古くから、日本列島では海を介した往来によって異文化がもたらされ、その出会いのなかで様々な美術品がつくり出されてきた。その作品の一つひとつが、豊かな交流の果実であり、いうなれば日本という「るつぼ」のなかで多様な文化が溶けあって生まれたと言える。本展では、弥生・古墳時代から明治期までの絵画、彫刻、書跡、工芸品など、国宝18件、重要文化財53件を含む約200件の文化財を厳選し、日本美術に秘められた異文化交流の軌跡をたどる。

会期:2025年4月19日~6月15日
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9:00~17:30(金~20:00) ※入館は各閉館時間の30分前まで 
料金:一般 2000円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円 / 中学生以下 無料

「日本国宝展」(大阪市立美術館

展示風景より

 大阪市立美術館で、大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」が6月15日に閉幕する。レポート記事はこちら

 本展は幅広い時代と多様なジャンルの国宝作品約130件(参考出品を除く)を一堂に集め、日本美術の歴史をたどるもの。絵画では狩野永徳の《唐獅子図屏風》(皇居三の丸尚蔵館収蔵)、長谷川等伯の《楓図》(京都・智積院蔵)のほか、雪舟、円山応挙、伊藤若冲ら日本美術の巨匠の作品を展示。また大阪ゆかりの国宝も数多く出品されており、そちらもお見逃しなく。

会期:2025年4月26日〜6月15日
会場:大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
電話番号:06-8771-4874
開館時間:9:00〜17:30
料金:一般 2400円 / 高大生 1700円 / 小中生 500円(土・日・祝日は日時指定予約優先制)

「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」(鳥取県立美術館)

展示風景より

 鳥取県立美術館で「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」が6月15日まで行われている。レポート記事はこちら

 鳥取県のコレクションの特徴のひとつに、近世鳥取画壇の写実描写、前田寛治の独自のリアリズム、さらには初期の辻晉堂における写実表現など、様々なリアルに対する試みが見受けらる。本展では、その特色を交えながら、古来より美術の重要なテーマであった「リアル」をめぐる挑戦の軌跡を、江戸/現在、日本/海外などの枠を超えて横断的にとらえなおし、6つのセクションで紹介。鳥取県立美術館でしか体験できないアートとの出会いとなるだろう。

会期:2025年3月30日~6月15日
会場:鳥取県立美術館
住所:鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
開館時間:9:00~17:00(5月3日、6月14日〜21:00) ※入館は閉館の30分前まで 
料金:一般 1600円 / 学生 1000円 / 高校生 500円 / 小中学生 300円

編集部

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