今週末に見たい展覧会ベスト12。「彼女たちのアボリジナル・アート」から「佐藤雅彦展」まで【2/6ページ】

「中屋敷智生 × 光島貴之〈みるものたち〉」(BUG

 東京・丸の内にあるBUGで、アートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」の選出企画「中屋敷智生 × 光島貴之〈みるものたち〉」が6月29日に閉幕する。

 本展では、全盲の光島貴之、色弱の中屋敷智生という独自の仕方で世界をとらえるふたりの美術作家を取り上げ、「見る」ということについて改めて意識を向けるきっかけをつくる。さらに来場者は展示されている作品に直接手で触れることができ、様々な感覚をひらいて鑑賞する体験ができる。「見る」こととの新しい出会いをもたらし、人々の共通だと思われていた認識の更新を促す展示となっている。

会期:2025年6月4日~6月29日 
会場:BUG
住所:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1階
開館時間:11:00~19:00
休館日:火
料金:無料

今週開幕

「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」(アーティゾン美術館

展示風景より、イワニ・スケース《えぐられた大地》(2017) 石橋財団アーティゾン美術館 ©︎ Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」が開催した。会期は9月21日まで。レポートはこちら

 オーストラリア先住民によるアボリジナル・アートは、地域独自の文脈で生まれた作品への再考が進む近年の、国際的な現代美術の動向とも呼応し、いま改めて注目を集めている。昨年開催された第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では、アボリジナル作家の個展を展示したオーストラリア館が国別参加部門の金獅子賞を受賞した。

 日本において、複数の女性アボリジナル作家に焦点を当てる展覧会の開催は初。所蔵作家4名を含む7名と1組による計52点の出展作品を通じて、アボリジナル・アートに脈々と流れる伝統文化の息づかいを感じ取る機会になるだろう。

会期:2025年6月24日〜9月21日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月(ただし、7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日
料金:[ウェブ予約]1800円 /[窓口販売]2000円 / 学生無料(要ウェブ予約)

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見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都