今週末に見たい展覧会ベスト12。「彼女たちのアボリジナル・アート」から「佐藤雅彦展」まで【5/6ページ】

横浜美術館リニューアルオープン記念展 佐藤雅彦展 新しい ×(作り方+分かり方)」(横浜美術館

 横浜美術館のリニューアルオープンを記念する展覧会として、佐藤雅彦(1954〜)の展覧会「佐藤雅彦展 新しい ×(作り方+分かり方)」が開幕する。会期は6月28日〜11月3日。

 佐藤は、サントリー「モルツ」、湖池屋「スコーン」「ポリンキー」「ドンタコス」、NEC「バザールでござーる」などのヒットCMを生み出したほか、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の活動として、NHK教育テレビの幼児教育番組『ピタゴラスイッチ』を監修した人物である。

 本展は、佐藤の創作活動の軌跡をたどる世界初の大規模個展。佐藤が表現者/教育者として世に送り出してきたコンテンツを一堂に紹介するとともに、佐藤が長年にわたって実践してきた「作り方を作る」といった制作物の根底となる視点を紐解くものとなる。

会期:2025年6月28日〜11月3日
会場:横浜美術館
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:木
料金:一般 2000円 / 大学生 1600円 / 高校・中学生 1000円 / 小学生以下無料

「非常の常」(国立国際美術館

 大阪の国立国際美術館で、「非常の常」が開幕する。会期は6月28日~10月5日。

 理不尽な攻撃や突然のクーデター、地震、洪水、山火事などの自然災害、未知のウイルスの発生、人工知能を含むテクノロジーの飛躍的発達、それによる政治的混乱や人間関係の分断、日常の喪失が起こる現代。こうした「非常の常」の時代を、どのように生きることができるのかについて、8 名の作家の表現を通じて模索する展示となる。

 本展では、世界的にも注目の集まる、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)、キム・アヨン、リー・キットなどの作家の話題作や新作が展示される。

会期:2025年6月28日~10月5日
会場:国立国際美術館 地下3階展示室
住所:大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00~17:00(金土~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、7月22日、8月12日、9月16日(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館)
料金:一般 1800円 / 高大生 1500円 / 小中生 500円

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見附正康

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