今週末に見たい展覧会ベスト12。「彼女たちのアボリジナル・アート」から「佐藤雅彦展」まで【4/6ページ】

「2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」(板橋区立美術館

 東京・板橋にある板橋区立美術館で「2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開幕した。会期は8月11日まで。

 「ボローニャ国際絵本原画展(Illustrators Exhibition)」は、児童書のためのイラストレーション・コンクールの入選作品を紹介する展覧会として、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアに伴って毎年開催されている。児童書のトレンドや今後の動向を展観することができ、新人イラストレーターたちの登竜門となっている。

 59回目となる本展では、89の国と地域から過去最多となる4374名の応募があり、日本人の6名を含む29の国と地域の77名(76組)が入選。本展ではその全入選作品が一堂に展示されている。なお会期中には、絵本に関する講演会や連続講座、ワークショップなどのイベントも実施される予定だ。

会期:2025年6月27日~8月11日
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、7月22日(ただし、7月21日、8月11日は開館)
料金:一般900円 / 大学生600円 / 高校生以下無料

「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男。」(麻布台ヒルズギャラリー

 東京・麻布台にある麻布台ヒルズギャラリーで、「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男。」が開幕した。会期は9月15日まで。レポートはこちら

 2025年は高畑勲(1935〜2018)の生誕90年であり、高畑が大きな影響を受けた太平洋戦争終戦から80年が経過する年であることから、本展の今夏の開催が決定した。

 本展の目玉のひとつとなるのが、新たに発見された『火垂るの墓』重巡洋艦摩耶のシーンのレイアウト。これは、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる監督・プロデューサーの庵野秀明がかつて『火垂るの墓』に原画スタッフとして参加していた際に描いたものである。本展では、それをもとにして描かれたハーモニーセル(絵画のようなタッチで描きこまれたセルのこと)とともに初公開されている。

会期:2025年6月27日〜9月15日
会場:麻布台ヒルズギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
開館時間:10:00〜20:00(6月27日〜7月18日の火・日〜17:00) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 2000円 / 専門・大学・高校生 1700円 / 4歳〜中学生 1400円

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見附正康

2025.05.23 - 07.05
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