• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」(東京ステーションギャラリ…

「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」(東京ステーションギャラリー)開幕レポート。一堂に集った多彩な造形でその軌跡をたどる【5/5ページ】

 ヴィルカラは65年にムラーノ島のガラス工房ヴェニーニに招かれ、以後、毎年のように同地を訪れ、同地の職人とともに多様な技法と、多彩な色の組み合わせによって多様な作品を制作した。第5章「ヴェネチアの色」では、そこで生み出された色鮮やかなガラス作品が並ぶ。

第5章「ヴェネチアの色」展示風景より

 最後となる第6章「世界の果てへ」では、ヴィルカラが1960年代に提唱した「ウルティマ・ツーレ」に迫る。

 「ウルティマ=Ultima」はラテン語で「最も遠い、最後の」という意味、「ツール=Thule」は古代ギリシャ・ローマ人にとって「極北の地」を表す言葉だという。ヴィルカラにとっての「ウルティマ・ツーレ/世界の果て」とはどのような場所だったのか。ここでは約300個のガラスのインスタレーションと、長大なレリーフのデジタル映像によって迫る。

第6章「世界の果てへ」展示風景より

 ガラスだけではない、ヴィルカラの多彩な発想を知ることができる本展。これまでにはなかったヴィルカラ像を、豊富な展示作品から感じてみてはいかがだろうか。

編集部

Exhibition Ranking

見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都

木梨銀士「Flux」

2023.02.02 - 02.17
GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE
丸の内 - 銀座|東京

非常の常

2025.06.27 - 10.04
国立国際美術館
大阪

Dressing Up: Pushpamala N

2025.06.26 - 08.16
シャネル・ネクサス・ホール
丸の内 - 銀座|東京