「Study:大阪関西国際芸術祭2025」見どころレポート【4/6ページ】

「Reshaped Reality〜ハイパー・リアリスティック彫刻の50年〜」(大阪文化館・天保山(旧サントリーミュージアム)

 安藤忠雄建築の大阪文化館・天保山(旧サントリーミュージアム天保山)では、ドイツの研究機関であるInstitut für Kulturaustauschとともに「Reshaped Reality〜ハイパー・リアリスティック彫刻の50年〜」を見ておきたい。

 同展はこれまでグッゲンハイム・ビルバオ(2016)をはじめ、世界各地で開催されてきたもので、日本での開催はこれが初めて。過去50年におけるハイパー・リアリスティック彫刻における人間像の発展を展示することで、「人間とは何か」を考察するものだ。キュレーターはレナ・ポールマン。アレン・ジョーンズ、ジョージ・シーガル、パトリシア・ピッチニーニ、マウリツィオ・カテラン、ロン・ミュエク、トニー・マテッリら26組の約40点が並ぶ会場から、とくに注目したい作品をピックアップして紹介する。

 巨大なアンディ・ウォーホルの頭部は、カズ・ヒロによる代表作。ハリウッドの特殊メイクで培った技術を利用して生み出されたリアルな頭部を金属が溶けていくような台座を組み合わせることで、フラジャイルな人体の姿が提示されている。

展示風景より、カズ・ヒロ《アンディ・ウォーホル》(2013)

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