中村勇吾による《DO IT!》は、大型モニターに映る映像に合わせて身体を動かす、インタラクティブな展示だ。蓮沼執太の音楽と、DJ KOOのかけ声に合わせて、映像に移された道具と同じ動きをする。道具がどのような動きによって機能しているのかが、ジェスチャーだからこそ可視化される。

NHK Eテレで放送中の番組「デザインあneo」から出張するかたちで、番組のコーナーが展示になったものも用意されている。阿部洋介+藤森吉昭+稲福孝信「デッサンあ」は、モチーフを囲うように様々な人がデッサンする番組内のコーナーから生まれたものだ。会場では、原付バイクを取り囲むように置かれたイーゼルとイスに座って様々な角度からデッサンをすることができる。

また、同番組で人気の映像コーナーは、巨大プロジェクターに囲まれた空間で、大音響で楽しむことができる。満を持しての第3弾となった本展。子供も大人も、デザインという概念を様々な角度から考えることができる展覧会となっている。
