美麗なる仏の世界
第四章「美麗なる仏の世界」の白眉は、運慶の現存する最古の作例《大日如来坐像》(1176)だろう。若き運慶の卓越した造形力に息を呑む作品だ。

また《辟邪絵》(平安時代)は鬼とたたかう神々を勇ましくかつユーモラスに描いた平安絵巻の傑作。一見神とは見えない異形の姿が、高い画力によって表現されている。

《両界曼茶羅(子島曼茶羅)》(平安時代)にも着目してほしい。両界曼茶羅とは、二幅一対で密教儀礼に用いられた曼荼羅。本作のように、綾地に金銀泥で描かれた両界曼茶羅は稀だという。

第四章「美麗なる仏の世界」の白眉は、運慶の現存する最古の作例《大日如来坐像》(1176)だろう。若き運慶の卓越した造形力に息を呑む作品だ。
また《辟邪絵》(平安時代)は鬼とたたかう神々を勇ましくかつユーモラスに描いた平安絵巻の傑作。一見神とは見えない異形の姿が、高い画力によって表現されている。
《両界曼茶羅(子島曼茶羅)》(平安時代)にも着目してほしい。両界曼茶羅とは、二幅一対で密教儀礼に用いられた曼荼羅。本作のように、綾地に金銀泥で描かれた両界曼茶羅は稀だという。