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「瀬戸内国際芸術祭2025」春会期(直島、豊島ほか)開幕レポート。芸術と海の再生を目指して【3/7ページ】

高松港エリア

 高松港エリアでは、「歓待する」をテーマに、国内外の来訪者が交わる場の創出が図られている。芸術祭の玄関口として、来訪者を迎えるだけでなく、海を介して広がる世界とのつながりを体感できる空間となっている。

 五十嵐靖晃による「そらあみ」が港に彩りを加え、夏以降にはベトナムプロジェクトによるマルシェも登場する予定で、日常と非日常が交差する賑わいの場が生まれる。

展示風景より、五十嵐靖晃による「そらあみ」の作品

 ホンマタカシによる《SONGS─ものが語る難民の声》は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との共催による展覧会。シリア、ウクライナ、インドネシア、バングラデシュ、コロンビアなど、様々な地域の難民の声をポートレイトや「大切なもの」を通じて可視化し、それぞれの人生に宿る力と物語を伝えている。展示は会場内で完結せず、配布されるタブロイドを通じて、船上での移動時間にも彼らの声に耳を傾けることができる構成となっている。

ホンマタカシ《SONGS─ものが語る難民の声》の展示風景より

 また、屋島にある交流拠点施設「やしまーる」を会場とした「屋島アートどうぶつ園 一海と森のむこうがわ」では、動物をモチーフとした立体作品が展開されている。9名のアーティストが瀬戸内海の生態系を起点に、海洋生物と陸上生物との対比や素材へのアプローチを通して、生命の営みを独自の視点で表現。ガラス張りの蛇行する建築空間に現れる「どうぶつ園」は、鑑賞者の想像力を刺激し、海と森の向こう側に広がる世界へと思いを巡らせる機会となる。

「屋島アートどうぶつ園 一海と森のむこうがわ」の展示風景より
「屋島アートどうぶつ園 一海と森のむこうがわ」の展示風景より

編集部

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