岡本太郎美術館で見る、《太陽の塔》を探る「入門編」【4/6ページ】

万国博前夜 ―「明日の神話」と「太陽の塔」

 第3章は、1967年5月に大阪万博のテーマ展示プロデューサーへの就任を打診されてからの動向を振り返るもの。岡本は大阪万博の「人類の進歩と調和」という近代化を賛美するテーマに否定的だったが、最後には丹下設計の大屋根を塔で突き破るプランを携えて、テーマに挑む道を選んだ。

展示風景より、作者不明の《太陽の塔》の図面

 また、この時期岡本は視察を兼ねて欧米と中南米を巡る旅に出ており、メキシコで壁画制作の打診を受け、帰国後すぐに「明日の神話」の制作準備に取り掛かっている。

 同時期に準備と制作が進められた《太陽の塔》と《明日の神話》。この章では、当時の新聞に岡本太郎が寄せた万博に関するテキストや座談会の記録、作者不明の《太陽の塔》の図面、また《明日の神話》の4つある原画のうちのひとつが並ぶ。

展示風景より、《明日の神話》(1968)
第3章展示風景より

編集部

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