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「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館)開幕レポート【7/10ページ】

都市に眠る記憶

 松﨑友哉はロンドンと東京を拠点に活動。「ものとしての絵画」「絵画の奥行き」に興味を抱き、ジェスモナイト(Jesmonite)と呼ばれる水性樹脂を用いた支持体に、絵画を制作している。本展は、長年住むロンドンのテムズ川での泥拾いや歴史的な貿易路などを取り入れた作品を日本の美術館で初めて公開する。

 いっぽう西村有は、ふと目にした日常の風景や出来事、自身の記憶の断片を1枚のキャンバスの中で重ね合わせることで、作家が感じた風景の構築に取り組む作家。素早いタッチで絵具を重ねることで、輪郭線にズレやブレを生じさせ、そこに時間の流れや動きが与えられている。《scenery passing(out of now)》(2018)は、移動のなかで目にする車窓からの景色をもとに、幻想的な風景が生み出された。リアルとアンリアルの境界が不確実な現代の空気感をも伝えている。

展示風景より、松﨑友哉と西村有の作品群

編集部

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