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「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館)開幕レポート【8/10ページ】

生命の時間

 円形の展示室には、サム・フォールズと近藤亜樹の作品が向かい合うように展示された。フォールズは、植物や海藻を採取し、キャンバスの上に置き、自然の力で変化させる制作スタイルをとる。フォールズ自身や息子をモデルにした絵画はシダ植物を使ったもの。シダの形状によって人間の成長と、その先にある死を表している。

展示風景より、左からサム・フォールズ《生成》(2024)、《永遠回帰》(2025)、《犠牲、生贄》(2025)

 「近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)でますます注目を集める近藤亜樹は、力強く、生命力あふれる絵画で知られる。

 東北芸術工科大学在学中に東日本大震災を経験し、第一子妊娠中に夫が旅先で亡くなるという経験をした近藤。《星、光る》(2021)は、多くの人々の死、最愛の人との別れ、そして新たな命の誕生を経てつくられた本作は、悲しみや苦しみの先にも光があることを伝えている。

展示風景より、近藤亜樹《星、光る》(2021)

編集部

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