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安野貴博が矢作学と見る「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展【6/7ページ】

AIと資源

矢作 シュウ・ジャウェイの映像作品《シリコン・セレナーデ》は、半導体のウェハー用シリコンが砂浜から採取できることに着目した作品です。海辺、チェロの演奏シーン、AIチップの研究所などの映像を、AIで生成された音楽とともに構成します。半導体の世界的産地である台湾出身の作家ならではの作品ともいえるでしょう。AIはデジタルテクノロジーではありますが、同時に資源というアナログで物理的なマテリアルによって支えられていることが感じられます。

展示風景より、シャウ・ジャウェイ《シリコン・セレナーデ》(2024)

安野 資源というのはAIを考えるうえでとても重要な観点です。AIによって枯渇するのではないかと言われているのが電力で、 AIは計算する際に多くの電力を消費します。 ビッグテックと呼ばれる巨大企業では大抵、AIを動かすためのサーバが大量に入ったデータセンターを所有しているのもそのためです。

 また、半導体はつねに不足傾向にあります。チップをつくっている企業の工場は5年先までラインが埋まっているという話もありますし、自社でチップをつくるために多額の投資をしている企業もある。このように、AIは大量のエネルギーを消費する技術だということは、今後の課題といえるでしょう。

 また、資源としての砂浜はそれなりに余剰があるのですが、半導体はつねに不足する傾向にあります。チップをつくっている企業の工場は5年先までラインが埋まっているという話もありますし、自社でチップをつくるために多額の投資をしている企業もある。このように、AIは大量のエネルギーを消費する技術だということは、今後の課題といえるでしょう。

編集部

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