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「五大浮世絵師展―歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」(上野の森美術館)開幕レポート。5人の巨匠による代表作がずらり【3/4ページ】

 昨今、新紙幣やパスポートにその作品が起用されるなど、国内外においてつねに話題の中心であり続ける浮世絵師・葛飾北斎。その卓越した画力は浮世絵の制作のみにとどまらず、図案、指南書などをも手がけ、その功績からもアメリカの『LIFE』誌では「この1000年でもっとも重要な功績を残した世界の100人」に唯一の日本人として選ばれている。

 会場では、代表シリーズ「冨嶽三十六景」をはじめとする作品群が展示。鑑賞者の視点移動を意識した北斎による構図の妙をぜひ味わってみてほしい。

展示風景より、手前は葛飾北斎「冨嶽三十六景《神奈川沖浪裏》」(天保2年、1831頃) 版元:西村屋与八
展示風景より、葛飾北斎の作品群

 北斎と年齢は離れているものの、よく対の存在として語られるのが歌川広重だ。「冨嶽三十六景」とほぼ同時期に発表された「東海道五十三次」は、旅を通じて人々の暮らしや風俗を描く、広重の出世作とも言えるシリーズ。江戸の日本橋から京の三条大橋をつないだ東海道での旅路のなかでうかがえる、風景と人々の息づかいが一体となっている点に魅力がある。

 また、晩年に手がけた「名所江戸百景」では、いままでにない縦画面にも挑戦し、自由自在に空間をとらえたダイナミックな表現を模索した。

展示風景より、歌川広重「東海道五十三次之内《庄野 白雨》」(天保4-5年、1833-34頃) 版元:竹内孫八
展示風景より、手前は歌川広重「名所江戸百景《大はしあたけの夕立》」(安政4年、1857) 版元:魚屋栄吉

編集部

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